2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

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作者:レビュー: 実力アップ解釈中心英語構文90の演習 (単行本) 構文がたくさん載っており、様々な構文が存在することを知るにはいいと思うのですが、例文を読んでみるとリズムがおかしいものが散見されます。must の使い方、had better の使い方など、ネイ…

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作者:夏目 漱石レビュー: こころ (新潮文庫) (文庫) 高校の教科書に「こころ」の一部分が載っていて、全部読みたくなり読んだのが最初です。授業で、「K」は何で「K」なのだろう?という話し合いをしました。答えは無い問題なのですが、こころの「K」だ…

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作者:レビュー: 二十一世紀に希望を持つための読書案内 (ちくまプリマーブックス) (単行本) 熱心に本を挙げる人もいる。1冊も本を示さない人もいる。そんな小難しい専門書めいた本を薦めるのか?という人もいれば、やっぱりありきたりの古典を引っ張り出し…

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作者:森 まゆみレビュー: 谷中スケッチブック―心やさしい都市空間 (ちくま文庫) (文庫) 東京都台東区、荒川区、文京区の入り交じるあたり。下町の風情の残る一帯は谷中、根津、千駄木。略して「谷根千(やねせん)」という。関東大震災、太平洋戦争の戦災…

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作者:松田 道弘レビュー: 奇術のたのしみ (ちくま文庫) (文庫) 1975年に「ちくま少年図書館30」として出たものの文庫化。 著者はミステリとマジックについての著述家。 本書は奇術の面白さを紹介した本。前半は、奇術がなぜ面白いか、という大問題に立ち向…

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作者:長谷川 櫂レビュー: 日本人の暦 (筑摩選書) (単行本) もし、一昔前であれば、パラフィン紙がかけられ、美しい装丁の「箱入り本」であったであろう、素晴らしい内容の本です。まず始めに、現代の太陽暦と昔の太陰暦の関連について詳しい解説があります…

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作者:荒俣 宏レビュー: 目玉と脳の大冒険―博物学者たちの時代 (単行本) 荒俣氏のライフワークの1つである博物学の歴史をまとめた楽しいエッセイの一冊。博物学の歴史はデビュー作の「博物学の時代」に詳しいが、本書はもう少し噛み砕いたエッセイ集となっ…

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作者:石原 吉郎レビュー: 望郷と海 (ちくま文庫) (文庫) シベリア抑留という捕虜生活の実情を語っている。戦時なので、捕虜にまで人権を意識することは難しい。それでも、事実としての記録がないと、歴史は繰り返される。 更に詳細を見る

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作者:中野 好夫レビュー: 人間うらおもて (ちくま文庫) (文庫) 1962年に新潮社から出た単行本の復刊・文庫化。 ちょっと変わった評伝。取り上げられているのは、銭屋五兵衛、嘉村礒多、坂本竜馬、夏目漱石の門人たち、ネルソン、ポー。彼らの残した書簡を…

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作者:武田 百合子レビュー: 遊覧日記 (ちくま文庫) (文庫) 透明なまなざしに映しだされた、風景・人・出来事…。読むうちに、まるで自分がその場にいて、その風景や出来事を実際にみているかのような気になります。それは、武田さん(作者)の心のレンズが…

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作者:宮本 輝レビュー: 川三部作 泥の河・螢川・道頓堀川 (ちくま文庫) (文庫) 宮本輝の川三部作が一冊で読める。幻想的で物悲しく、どこか遠景の水彩画のように淡い「蛍川」。少年の友情と人生の悲哀を軽いユーモアを交え、ノスタルジックに描いた「泥の…

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作者:チャールズ ディケンズレビュー: ピクウ! ィック・クラブ〈上〉 (ちくま文庫) (文庫) 世間知らずの引退した実業家のピックウィック氏は、この世の森羅万象を観察するために「ピックウィック・クラブ」を組織する。そして見聞を広めようとイギリス各地…

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作者:高橋 直子レビュー: 競馬の国のアリス (ちくま文庫) (文庫) 最近の競馬本は、あらゆる意味でディープだ。馬券はデータ量が半端でない量になり、かといって調教師や騎手が書いた(たぶんゴーストライターだと思うが)作品は、どうにも文章自体に力がな…

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作者:上岡 龍太郎レビュー: 上岡龍太郎かく語りき―私の上方芸能史 (ちくま文庫) (文庫) 懐かしいなぁ――。林家小染、秋山右近・夏川左近、秋山たか志、安達治彦、姿三平・浅草四郎、スリーファンキーズ・・・。そういえば、メンバーの一人の手塚しげおが、…

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作者:サマセット モームレビュー: アシェンデン (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) (新書) 1928年の作品、古いなあ。モームって「月と六ペンス」のサマセット・モーム?文豪と呼ばれてる人だよね、そんな人が書いたスパイ小説、おもしろいのかなあ。など…

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作者:フランツ カフカレビュー: 審判 (角川文庫クラシックス) (文庫) 実体の見えない権力に翻弄される男を描いた悪夢的な物語。この作品が描かれた時代とその後の歴史における事実から、第二次大戦の精神状況を予見した不条理小説と言われているが、どちら…

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作者:森 於菟レビュー: 父親としての森鴎外 (ちくま文庫) (文庫) 鴎外の長男、解剖学者の森於菟博士の随筆集。彼の理知的で温厚な性格が感じられる。鴎外の遺子の中で自分だけが生母が異なるという哀しき宿命と複雑な家庭環境によって生じる家族内の確執の…

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作者:須賀 敦子レビュー: 遠い朝の本たち (ちくま文庫) (文庫) この本には、著者が幼かった頃、若かった頃に出会ったたくさんの本達がでてきます。でも主人公は、著者自身の心なんです。本との出会い、その本を通した人との出会い、そしてあの頃読んだ自分…

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作者:レビュー: 宮沢賢治全集 全10巻 (文庫) 宮沢賢治の作品のなかで「月夜のでんしんばしら」を読んだとき「あーーー彼はどんな人なのかと」自分が遅く生まれてきたことをくやみました。 動かないでんしんばしら、そしてやはりうごけないでんしんばしら達…

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作者:佐野 眞一レビュー: 紙の中の黙示録 (ちくま文庫) (文庫) 本書は、新聞の広告記事をめぐるドラマや、広告業界の裏話やその裏側を取材したノンフィクション。新聞の広告記事といっても、求人や尋ね人、お詫びなども含まれ、凝縮された情報が掲載されて…

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作者:プルタルコスレビュー: プルタルコス英雄伝〈上〉 (ちくま学芸文庫) (文庫) 訳のわかりやすさという点では、河野訳よりもはるかに上かと思いますが、残念なのは、全訳でないことです。プルタルコスによる対比部分が省かれているのは、とりわけがっか…

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作者:小林 信彦レビュー: パパは神様じゃない (ちくま文庫) (文庫) 1972年生まれの次女が1歳半になるまでをリアルタイムに綴った、ユーモラスな育児エッセイ。手放しの子煩悩ぶりがほほえましい。その後大学生に成長した次女が、巻末の解説を書いているの…

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作者:山田 洋次レビュー: 男はつらいよ (2) (ちくま文庫) (文庫) リリー 「うん、兄さんなんかそんなことないかな・・・夜汽車にのってさ、外見てるだろう、そうすると何もないまっ暗な畑の中なんかに時々ポツンと明かりがついていて、ああこんなところに…

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作者:ヤーコプ グリムレビュー: グリム童話〈下〉 (ちくま文庫) (文庫) 下巻には『いばら姫』(眠り姫)、『白雪姫』『ヨリンデとヨリンゲル』などの有名な話が収録され、上巻よりハッピーエンドの話が多くて、ほっとさせられる。たとえば『恋人ローラント…

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作者:三島 由紀夫レビュー: 肉体の学校 (ちくま文庫) (文庫) 三島由紀夫のこの手の小説は読みやすいし面白いです。三島由紀夫というとどうしても「何か難しそう」とか思われがちですが(新潮文庫が出版してる作品の影響かもしれませんが)彼の恋愛ものは読…

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作者:早瀬 圭一レビュー: 痛快ワンマン町づくり (ちくま文庫) (文庫) 「江戸川第一主義」 これをスローガンに掲げた当時の中里喜一区長は何故こんな全国にも注目されるほどの区長となったのか?この本を読んでみると、区長の決断力、実行力の凄さに圧倒さ…

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作者:八木 重吉レビュー: 八木重吉全詩集〈2〉 (ちくま文庫) (文庫) 「平易な言葉で、子供の感覚で見た世界の美しさが心象として強く残る詩」というのが、私のこの詩集の印象である。八木重吉は真摯なクリスチャンである。1898年東京都生まれ、1927年に29…

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作者:猪野 健治レビュー: 三代目山口組―田岡一雄ノート (ちくま文庫) (文庫) 田中清玄とのかかわりとか いまでも変らない要素のある港湾のこととか 警察とヤクザの関係とか 単に 山口組のことだけではない 歴史として 捉えておくべき本です。 更に詳細を見…

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作者:赤瀬川 原平レビュー: 学術小説 外骨という人がいた! (ちくま文庫) (文庫) 唐突だが、あなたはマッチ箱の絵や正露丸のラベル、クラブ化粧品(けせうひん)の空箱などを手にとりたい衝動を感じるほうだろうか?もしそうなら、あなたは外骨ワールドにど…

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作者:大嶽 洋子レビュー: 黒森物語 (ちくま文庫) (文庫) それぞれこころに傷を持つりゅうとたみ。村を助けるための使命を帯びて、誰も立ち入らない黒森に出かけます。お守役としてついてくる猟師の男のキャラクターもいい。不思議な黒森の住人たち。猟師の…