Book Review!
作者:長谷川 櫂
レビュー: 日本人の暦 (筑摩選書) (単行本)
もし、一昔前であれば、パラフィン紙がかけられ、美しい装丁の「箱入り本」であったであろう、素晴らしい内容の本です。
まず始めに、現代の太陽暦と昔の太陰暦の関連について詳しい解説があります。
時として生活上に違和感をもたらす太陽暦ですが、太陰暦(旧暦)との対比してくれるので、納得のいく新しい感じ方が出来ます。
目次を見ると、一年の各月を一週間ごとに区切り、つまりは二十四節気がテーマとなり、古来有名な俳句や短歌、現代の新しいそれらを集めて季節の移ろいが見事に展開されています。
「今週の歳時記」という副題にピッタリの内容と感じました。
俳句や短歌に感心のある人はもとより、日本の季節の変化を細やかに感じたい人には最適の書と言えるでしょう。
ちょっとしたプレゼントにもしゃれていると思いました。
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