Book Review!


作者:荒俣 宏


レビュー: 目玉と脳の大冒険―博物学者たちの時代 (単行本)

荒俣氏のライフワークの1つである博物学の歴史をまとめた楽しいエッセイの一冊。博物学の歴史はデビュー作の「博物学の時代」に詳しいが、本書はもう少し噛み砕いたエッセイ集となっており、表紙の幻想画家グランビルの魚が人間を釣る風刺がに象徴されるように楽しい愛蔵書となっている。目玉と脳の冒険とは、博物学が新大陸発見をきっかけとする大航海時代が西洋諸国にもたらした未開の国の万物のワンダーに満ち溢れたものを意味している。


更に詳細を見る