作者：泡坂 妻夫レビュー： 妖女のねむり (創元推理文庫) (文庫) 週刊文春1983年 国内10位古紙回収で発見した樋口一葉の書の謎を追って、諏訪へ向かう真一。旅の途中で出会った麻芸から、前世からの恋人であると告げられ一夜をともにする。次第に前世の記憶…

作者：デイヴィッド アーモンドレビュー： 肩胛骨は翼のなごり (単行本) 小さいころは、自分の見る世界が今よりも鮮やかで、秘密と不思議に満ち溢れている気がしました。今でもそうだと思っていたのですが、この本を読んで、あの頃のもっと鮮やかで繊細だっ…

作者：E.E. スミスレビュー： レンズの子供たち―レンズマン・シリーズ〈4〉 (創元SF文庫) (文庫) 初めて出会って以来旧訳版がぼろぼろになってもまだ何度も読み続けている身としては、この新訳は期待以上に不安の大きいものだったが、やはりその不安は的中し…

作者：マイケル ムアコックレビュー： ブラス伯爵―ブラス城年代記〈1〉 (創元推理文庫) (文庫) 「ルーンの杖秘録」の後日談として始まるブラス城年代記の第一巻。「ルーン」が我々の地球の超未来と思しき世界で、大体は展開されていたのと異なり、多世界を含…

作者：大倉 崇裕レビュー： 福家警部補の挨拶 (創元クライム・クラブ) (単行本（ソフトカバー）) 知人の勧めで手に取りました。上品で荒唐無稽でなく、安心して読めました。次作が楽しみです。TVドラマ化に向いているように思います。脳内キャスティングでは…

作者：北嶋 武彦レビュー： 図書館概論 新 現代図書館学講座 (2) (単行本) せっかく図書館のボランティアに言及しているのに、司書の下に位置づけており、積極的な専門家によるボランティアを認識していない。情報サービス産業の中で、図書館が一番遅れてい…

作者：レビュー： モーツァルト事典 全作品解説事典1 (単行本) モーツァルト没後２００年のブーム時に、映画『アマデウス』のヒットにもはまり、書店で目にしたかなりボリュームのある本書を衝動的に購入してしまった。学術的とまでは言わないけれども、かな…

作者：漆原 晃レビュー： 漆原のセンター攻略物理IB (東書の大学入試シリーズ―スーパー講座) (単行本) センター試験ってどんな問題がでてどんな風にとけばいいんだろう？って思う受験初心者の方におすすめです。よくまとまっている上に解説がすばらしいので…

作者：サラ ウォーターズレビュー： 夜愁〈上〉 (創元推理文庫) (文庫) サラ・ウォーターズは、『荊の城』で娯楽性の高い、ハラハラするミステリを描いたが、本書に同種の面白さを求めると期待を裏切られる。1947年、44年、41年と時代をさかのぼり、登場人物…

作者：ロイス・マクマスター・ビジョルドレビュー： メモリー 上 (創元SF文庫) (文庫) ヴォルコシガン・シリーズの最新刊。今回、あまり内容は濃くないのですが、「ミラー・ダンス」以来の2分冊です。それは、タイトルが表す通り「メモリー＝記憶」を辿って…

作者：キム・スタンリー・ロビンスンレビュー： グリーン・マーズ〈上〉 (創元SF文庫) (文庫) 火星３部作第２弾。暗いキャラと不自然ストーリーで読みにくく今一だった前作より相当ましになった。第１部氷の中の都市は素直に綺麗。第２、４部潜入話はブラナ…

作者：浅野 博レビュー： フェイバリット和英辞典 (単行本) この辞書のはしがきは、よく言うと非常に控えめ、悪く言うと、和英辞典は役に立たないといっているようなもので、なおかつ、この辞書の特徴や長所などをいっさい挙げていない。そのため、何度か手…

作者：アンブローズ・ビアスレビュー： 生のさなかにも (創元推理文庫) (文庫) 「空を飛ぶ騎手」や「アウル・クリーク橋の一事件」など，ビアスの有名作品を収録しているほか，他の本にはあまり載っていない作品などもあるため，1篇でも多くビアスの作品を読…

作者：レイ ブラッドベリレビュー： 地球の静止する日―SF映画原作傑作選 (創元SF文庫) (文庫) 古今のSF映画６本の原作を集めたもの。（ただし、そのうち１本は原作者自身によるノベライズ。）またおまけとして撮影の裏話が１本ついています。名作といわれて…

作者：松本 圭子レビュー： TOEICテスト実戦シリーズ〈Vol.3〉リスニング (TOEICテスト実戦シリーズ Vol. 3) (単行本) 前回780（L390、R390）で、リスニングを強化しようといろいろ探しているときに出合ったのが実戦シリーズリスニング編でした。選んだポイ…

作者：ジュール・ヴェルヌレビュー： 月世界へ行く (創元SF文庫) (文庫) 最初からアクシデント勃発！順調な宇宙旅行などを書かないところがさすがヴェルヌといった感じです！冒険旅行、しかも宇宙、そして私たちに最も身近な月めがけての好奇心いっぱいのフ…

作者：E.C. タブレビュー： スーパーアドベンチャーゲーム 巨大コンピューターの謎 (文庫) SF小説デュマレスト・サーガのゲームブック版『巨大コンピューターの謎』です。三部作の第一巻だそうです。第二巻が出版されているのは知っていますが、第三巻はどう…

作者：外山 滋比古レビュー： ことわざの論理 (ちくま学芸文庫) (文庫) 一度読んだことのなる作者の本を手に取る時には、同じようなことが書いていないか少し不安になるものだが、この人の著作は同じことが書いてあったとしても、７８０円の価値は間違いなく…

作者：ヴァーナー ヴィンジレビュー： 遠き神々の炎〈上〉 (創元SF文庫) (文庫) 久々にＳＦを読んで何の迷いもなく面白いと思った作品。「ハイペリオン」も面白かったけど、あちらは全体のストーリーを連作中編でつなぐという構成、個々の中編にホラー、ミス…

作者：フランチェスカ・リア ブロックレビュー： ウィッチ・ベイビ―ウィーツィ・バットブックス〈2〉 (創元コンテンポラリ) (文庫) 時々、「自分って何だろう？」って思うことがありませんか？主人公ウィッチ・ベイビは、ちっちゃいながらも、自分自身や周り…

作者：レビュー： ニュースコープ数学3+C (単行本) ただひたすら解く→答え合わせ→解く→答え合わせ→の繰り返しができる問題集です。数学が得意な人は、決して頭がいいのではなく、人より多くの数学の問題に触れていただけに過ぎないと思います。そんな数学”慣…

作者：レビュー： 数学III+C(行列・いろいろな曲線) (ニューアクションβ) (単行本) 教科書の練習問題・章末問題レベルのものから、入試基礎レベルまでの内容を手厚くカバー。本冊と同じ厚さの別冊解答でフォローしている。数学III・Ｃは独特の難しさがあるの…

作者：服部 晶夫レビュー： ニューアクションβ 数学I+A 新課程対応 (ニューアクションβ) (単行本) 網羅性と丁寧な解説で定評のあるニューアクションβです。これを１冊きっちりやり抜けば入試数学の基礎は十分に完成するでしょう。あえて苦言を言うと、新課程…

作者：マーヴィン ピークレビュー： タイタス・アローン (創元推理文庫―ゴーメンガースト三部作) (文庫) もう１０年以上前か。高校生の頃に、このシリーズに出会い、熱にうかされたように読破したことを覚えている。異形なる登場人物たちが織り成す奇怪な物…

作者：小木曽 絢子レビュー： Warrior's Apprentice (マスマーケット) マイルズ・ヴォルコシガンの冒険シリーズはどれも、一級のエンターテイメントだ。 マイルズはニュータイプのヒーローだ。バラヤー帝国の摂政であった父を暗殺しようとしたガス弾は、その…

作者：石井 雅勇レビュー： 石井雅勇の『ライティング』がスーッと書ける本 (スーパー講座) (単行本) この本はライティング初心者には向かないのではないかと思います。最初の『ライティングの基礎CHECK』では本当に基礎的な事を書いてありますが、『大学入…

作者：服部 晶夫レビュー： 数学I+A―新課程対応 (ニューアクションβ) (単行本) 塾で１０年以上数学・理科を教えている者です。この本とめぐり会ったのは、この本の初版本以来、近くの公立の進学校で副教材として採用したのがきっかけです。チャート式（黄）…

作者：ロバート・シルヴァーバーグレビュー： 時間線を遡って (創元SF文庫) (文庫) 時間旅行を扱った傑作である。時間旅行を使った遊びがたくさん出てきて、アイデアの量はかなりのものである。例えば、イエスの処刑見物ツアーのタイムパラドクス。あまりに…

作者：ユージン バーディックレビュー： 未確認原爆投下指令―フェイル・セイフ (創元SF文庫) (文庫) 19601'䣧é'°'1'a£äoo...￣±3...¨é¢ äo-ä£'è§-…

作者：レビュー： 超弦領域 年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫) (文庫) 亡くなった伊藤計劃氏の短編「From the Nothing,With Love.」も収録されている2008年の日本SFの傑作が収録されているアンソロジー。彼の小説を読んでしまうのが惜しくて、これまでとってお…