Book Review!
作者:ロイス・マクマスター・ビジョルド
レビュー: メモリー 上 (創元SF文庫) (文庫)
ヴォルコシガン・シリーズの最新刊。
今回、あまり内容は濃くないのですが、
「ミラー・ダンス」以来の2分冊です。
それは、タイトルが表す通り
「メモリー=記憶」を辿っているから。
お馴染みの読者にとってはもどかしいほど
過去を思い出し描写し続けます。
しかし、帯にあるように「シリーズ転回点」という
仕切りなおしなエピソードであることを考えれば
やむを得ないのでしょう。
と言うわけで、この上巻の前半はかなり
やきもきさせられます。
しかし語り上手の作者ビジョルドのこと、
お話が動き始めると、展開の面白さに
ページを繰る手を停めることができなくなります。
★1個減点の理由!
は、
この厚さで税込1000円を越えてしまったことと、
内容と全く関連性の無いカバーイラストへの苦言。
小説自体は★10個分の価値があります!!
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