Book Review!


作者:デイヴィッド アーモンド


レビュー: 肩胛骨は翼のなごり (単行本)

さいころは、自分の見る世界が今よりも鮮やかで、秘密と不思議に満ち溢れている気がしました。
今でもそうだと思っていたのですが、この本を読んで、あの頃のもっと鮮やかで繊細だった世界の感じを思い出し、懐かしくなりました。この物語の中には、そんな子供の頃の世界が詰まっていて、思い出と一緒に大切にしたくなるような本になっています。私は、主人公と一緒に不思議な生き物を助ける女の子が、個性が強くて、芯が通っていて、でもそのために異質な感じがして、とても印象的でした。本の帯を宮崎駿さんが書いていましたが、映画「ハウルの動く城」で「甘し糧を」の台詞が突然出てきてびっくりしました。気に入っちゃったんでしょうか・・・
でも、本を読んだ後には思わず言ってしまいます。あ??!
?鮮やかな世界に帰ってきた気がします。ぜひおすすめしたい本です。


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