Book Review!


作者:ヴァーナー ヴィンジ


レビュー: 遠き神々の炎〈上〉 (創元SF文庫) (文庫)

久々にSFを読んで何の迷いもなく面白いと思った作品。「ハイペリオン」も面白かったけど、あちらは全体のストーリーを連作中編でつなぐという構成、個々の中編にホラー、ミステリー、ポルノ、普通小説等の手法を持ち込んだジャンルミックス手法等の反則を犯しているうらみがあるのに対し、こちらは正真正銘、逃げも隠れもしない娯楽SFの王道で成功しているのが尊敬に値する。寡作だけど出す作品が全て質の高いヴィンジ、今後も期待大!
ちなみに同じシリーズ第2作(といっても本書より昔の話らしい)「天空の深淵」もヒューゴー賞受賞。原書を買ったけど、相変わらず分厚いので、まだ読んでません(笑)。いつになったら訳されるのやら。やはり作者が寡作だと内容が良くても、ネームバリューで損をし??!
?すね。


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