Book Review!


作者:須賀 敦子


レビュー: 遠い朝の本たち (ちくま文庫) (文庫)

この本には、著者が幼かった頃、若かった頃に出会ったたくさんの本達がでてきます。でも主人公は、著者自身の心なんです。本との出会い、その本を通した人との出会い、そしてあの頃読んだ自分とあの時代との出会い、そしてあの頃の自分と今の自分との出会い。。色んな出会いが心の中で過去・今を超えてそこにあります。思い出を語るのは誰にでもできますが、感傷に浸ることはなく、「悲しいことも有るけどそれが人生よね」、と語り掛けてくれるように感じます。途中で急に割り込む会話調も、すごく良いです。とにかく安らぎます。


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