Book Review!


作者:東郷 雄二


レビュー: 打たれ強くなるための読書術 (ちくま新書) (新書)

最近の若者は、知的に打たれ弱くなっており、本に書いてあることを鵜呑みにする、本の内容に自分から疑問を呈しないなどの、受動的読書を行っている。その結果、「ものごとには常にひとつの正解がある」「正解はどこかの本にどこかに書いてある」と思考するようになる。
 
 それに対し、能動的読書とは、本に問いかけ、内容を批判的に考えて、自分の頭で考える事という。本を読み、新しく知った事実や未見の論理を学び、自分の既知の考えと照合して、自分を組み替えていく。自分の偏向し、限られた事実を複数の視点から見つめ直していく。そうすることによって、知識に打たれ強くなると説く。

 そして、この本は、前述の読み方の実践的技法を紹介している。本の買い方、探し方から、本の読み??!
?まで。単に古典を紹介し、読ませて、本の内容を追体験し、自分を成長させるという「人格の陶治」を超えたを内容となっている。具体的方法は、立ち読みでも分かるが、700円と安いの買って、保存をしてもいいだろう。読書について書かれた本の中では、個性的な本だ。


更に詳細を見る