Book Review!


作者:山田 史生


レビュー: 寝床で読む『論語』―これが凡人の生きる道 (ちくま新書) (新書)

「筋金入りの凡庸な人間」と自称する著者が、「最上至極宇宙第一の書」とあがめる人もいるくらいの大古典『論語』を、眠り薬代わりに寝床にもって入り、思い浮かんだあれこれをメモし続けた結果、本書が出来上がった。

教科書的、古典的な解釈から離れた自由な読み方が展開されており、著者の人生観に触れることもできる。共感できること、そうでないこと、自分自身や周りの人の生き方と比べつつ、肩肘張らずに読むことができる。寝床で読むだけでなく、通勤通学途中などに読むのもオススメである。

論語』は、学生時代に一度は触れたことがある人が多いだろう。温故知新というように、かつて習ったはずの古典を、長い月日を経て再読してみると、新たに見えてくるものもあるはずである。


更に詳細を見る