Book Review!


作者:上野 敏彦

レビュー: 新編 塩釜すし哲物語 (ちくま文庫) (文庫)

東日本大震災の被災地の復興はまだまだ進んでいない。
その中で、「すし哲」の白幡さんは、津波でヘドロとガレキに埋ま
った店をピカピカに磨き上げ震災50日後には営業を再開した。
その時の気持ちを白幡さんは「そんな大げさなことではなくて、自
分なりに塩釜へ明かり灯したいと思ったから」と控えめに語る。
こうした白幡さんと白幡さんを取り巻く人々が力強く震災に立ち向
かう姿を、著者はやさしくも徹底した取材で描いている。
東北の「立ち上がる力」を見せてくれる本だ。


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