Book Review!


作者:都筑 道夫


レビュー: 退職刑事 (1) (創元推理文庫) (文庫)

主人公は、書名のとおり定年退職をした元刑事。息子の現職の刑事のところにきては、いま関わっている事件のことを話させ、たちどころに真相を見つけ出してしまう。典型的な安楽椅子探偵ものの短編集です。ページにして約40ページほどの短編が7作収録されていますが、どれもよくできていて、一見不可解な謎が著者の言うところの「論理のアクロバット」で、ものの見事に思ってもいないところに着地する。短編推理小説のお手本のようなものばかりが並んでいます。が、この「論理のアクロバット」なるものがクセモノで、これをオオッ!と感心するか、強引・著者の一人よがりととるかで評価が変わってくるのではないでしょうか。私は大好きです。
著者の代表作に数えられているのですが、長いこと品切れ状態??!
?ったこのシリーズ、出版社は変わりましたが復刊されたこと、とてもうれしく思います。


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