Book Review!


作者:竹本 健治


レビュー: 囲碁殺人事件 (創元推理文庫) (文庫)

マンガやアニメなどで、囲碁に興味をもった読者に、さらに読んでもらいたい。囲碁の世界を舞台とする、不気味な殺人事件の物語である。作者は、知能指数の高いだろう推理作家達の中でも、有名な囲碁好きである。ヨミが深い。囲碁の《ヨミ》はデジタル思考に、《感覚》はアナログ思考に対応する。上達とは、デジタルよりもアナログの思考の割合が、増していくことである。(90ページ)迫真の対局を観戦したような、満足感が味わえる小説である。囲碁というゲームに寄せる、作者の清潔な愛着が快いのだ。


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