Book Review!


作者:ヘニング マンケル


レビュー: タンゴステップ〈下〉 (創元推理文庫) (文庫)

舌ガンを患っている刑事ステファン・リンドマンは、かつての同僚で、スウェーデン北部の森の中で隠居生活を送っていたヘルベルト・モリーンが惨殺されたことを知る。病の不安から逃れるように、彼は、この事件の捜査に首を突っ込むことになるのだが・・・。

導入部は、ジャック・ヒギンズあたりの冒険小説のようですが、時代はすぐに現代に移っていきます。
歴史の重みが、物語に反映されているのは、クルト・ヴァランダーものと同じですが、今回は特に強く感じました。
悩める主人公のステファンよりも、むしろ地元警察の捜査陣、とくにジョゼッペ・ラーソン刑事が魅力的でした。
次は、ヴァランダーものを出してくださいね!


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