Book Review!


作者:愛川 晶


レビュー: 化身 (創元推理文庫) (文庫)

愛川さんの作品は初読だったのですが、文章が適度に軽く、スピード感もあるので、一気読みでした。

主人公の人見操は19歳の女子大生。

中学の時に母を、半年ほど前に父を亡くし、一人暮らしをしていたが、ある日差出人不明の封書を受け取る。

中には保育園と思わしき建物の写真と、何か怖い絵を写した写真。

それらを見て理不尽なほどの恐怖を覚えた操は、友人にも相談し、それらを解明しようと奔走します。

次々と届く封書と、操のおぼろげな幼少時の記憶。それは操の出生の秘密に繋がっていた。。。

といったストーリーなのですが、若干の粗さを感じる部分も、犯人の背景がさらっとしすぎてたり、探偵役の造形が説得力に欠けるような気がしたりと、あるのですが、!


それでもミステリとして良く出来ていて引き込まれるし、北村薫さんの作品の様な雰囲気もあり、最後まで楽しく読めました。


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