Book Review!


作者:フレドリック・ブラウン


レビュー: 復讐の女神 (創元推理文庫 (146-14)) (文庫)

まっ白な嘘 (創元推理文庫)』につづくフレドリック・ブラウン 推理小説短編集第2弾。

『まっ白な嘘』が傑作だっただけに期待しすぎてしまったか、ちょっと平凡な感じ。といっても、これは!とうい傑出した作品がないだけで、十分に楽しめると思う。読後感の悪い短篇はないんだけれど、意外な結末を期待するとはずしてしまう。

面白かったのは『不良少年』、『踊るサンドイッチ』(次点は、『名優』かなぁ)。

■不良少年
17歳のエディ・マードックは、過去の想いでに生きる祖母と、母の三人暮らし。ある夜、エディは悪友に誘われ強盗を実行することに。暫くして、心配する母親のもとに警官が訪ねてくる。銃撃戦??!
?なった強盗犯の行方を追っているという。 ・・・ この作品、ラストは、ちょっとサプライズ!

■踊るサンドイッチ
カール・ディクソンは、知り合いになったばかりのビックとドロシー兄妹と飲み歩くうち、泥酔し、正体をなくしてしまう。翌日、目が覚めるとそばに射殺死体が。警察に逮捕され終身刑を言い渡されるカール。彼の婚約者スーザンは、ピーター刑事の力をかり、カールの無実を証明しようとするのだが、状況は圧倒的に不利であった。 ・・・ ほぼ100ページのロマンチックな中編。タイトルが秀逸。


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