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レビュー: 新編東洋史辞典 (単行本)

今ではインターネットも普及して、何か調べたいことがあったら検索すれば割と容易に知ることができます。しかしピンポイントな専門用語となると、信憑性の問題もありますし、確実にヒットするとは限りません。特に東洋史の場合は難しい漢字は出せなかったり文字化けしたりということもありますし。
紙の本、辞典の意義はある意味かえって大きいといえるでしょう。『新編東洋史辞典』は膨大な東洋史用語を詳細に解説していて、史学を学ぶ者にとっての助けとなってくれます。東洋史といってもどこまでが東洋で、どこからが西洋なのか。そもそも地球は一つなのに東洋西洋分けて考える必要があるのかと考える向きもあるかもしれませんが、姉妹編ともいうべき『新編 西洋史辞典』というのもありますので。さすが?!
??両方を一冊に纏めるのは分量の問題として無理ですね。
本書では、中国は当然として、東南アジアやインドやアフリカの一部までを広く扱っています。歴史学というのもやはり極めて専門的なもので、専門用語を知らなければ先へ進めないこともままあります。本書では一つ一つの項目も、かなり詳しく解説されており、それを読むだけでおおまかな輪郭がつかめますし、発展的検証がしやすくなっています。巻末の史料も、歴代国家元首の名前や在任期間など、充実しています。


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