Book Review!


作者:加藤 千恵子


レビュー: 臨床心理・精神医学のためのSPSSによる統計処理 (単行本)

統計は初心者、あるいはどうも苦手だけれども、必要に迫られてSPSSによる統計処理をしなければならない人も多いはず。そのような方にとって、この本は、第一に見やすく、広げてみよう、本を片手にコンピュータの前に座って、やってみようという気になるところが何よりも良い。実際のSPSSの画面が多数、図解され、「ここをクリック」と→まであり、読む理解というより、視覚に訴えてくれるので、本を広げて、即、実践できる。臨床心理・精神医学のためのという題名になっているが、他の分野の方にもわかりやすい内容なので、幅広い分野の方が利用できそう。(手にとって確認する価値あり)本来のこの本の出版目的は、研究成果を学会や論文で「研究者の主張」をしてみませんか!というものだから、とにかくSPSSで統!
計処理できるようになりたい人向けというよりは、ハイレベルの方向けなのだろう。しかし、今や様々な分野でSPSSの統計処理は出来て当たり前の風潮もあり、今更、初歩から専門的な本を読む余裕のない社会人、とにかく卒論をまとめたい学生にはありがたい実践向きの一冊だと思う。(統計の概念を理解しなければならない学生には不向きなので注意)


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