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レビュー:レビュー対象商品: 教育と社会変動 上―教育社会学パラダイム展開 (単行本)

所収のバーンスティンの教育社会学より。「階級と教育方法-目に見える教育方法と目に見えない教育方法」
バーンスティンはレーニン-アルチュセール的な視点で労働と教育の分離の問題を扱っているように見える。

暗示的な教育方法と明示的なそれの違いについて。明確ではない暗黙の上下関係。
注入モデルではなく促進モデル。支配でなく調和。

目に見える教育の時間・空間的固定と見えないそれの非限定性。

上下関係のあいまいさと時空の分類付けの弱さ。

目に見える標準的な評価基準と集団的な比較と、見えない個々の違いの多様な評価。

目に見えない教育方法のもつ潜在的カリキュラムの枠組みの弱さと分類の強さ。

目に見える集合コードと見えない統合コード!


コードと階級の結びつき。

西欧社会における労働と教育の分離の問題。「労働は階級関係の集約物だからである。労働が学校の中に組み入れられるのは、たんに選抜メカニズムとしての学校の機能を強めたり、労働に対する社会心理的適応をはかるという観点のみからである。事実、労働と教育の分離、リベラルな伝統の称揚、教育とレジャーの結合などといったものはとりもなおさず階級社会にあっては、労働と教育が社会原理のレベルにおいては結合不能だという残酷な事実を隠蔽しているだけである。労働と教育は互いに分離されるか、あるいは互いに適合し合うかのどちらかである。」


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