作者：スティーブ ジョーンズレビュー： 鍵穴から覗いたロンドン (ちくま文庫) (文庫) ロンドンといえば歴史あるお洒落な街という印象を持っていました。かつてのロンドンは光と闇とを兼ね揃えた街だったようです。人前で大声で言えないような結構衝撃的な内…

作者：榊原 陽レビュー： ことばを歌え!こどもたち―多言語の世界を開く (単行本) 「７ヵ国語を話す、日常がある。」という黄色い小冊子を街中でみたことはないだろうか。著者はその提唱者である。 「多言語」を同時に赤ちゃんが言葉を覚えるプロセスで「自然…

作者：井上 理津子レビュー： さいごの色街 飛田 (単行本) 「飛田」に関する本としては希少であり、中身もそこそこ読ませる内容ですが、やはり後書きの「物見にであれば、行ってほしくない」の言葉には鼻白みます。自分は「取材」を錦の御旗に散々物見をして…

作者：井波 律子レビュー： 中国のアウトサイダー (単行本) この本に出会ったのは今から約10年前。もともと文学とか哲学の類の堅苦しいカルチャーにはトンと興味を示さなかった自分ではあるが、先鋭的なロック系音楽カルチャーを通じての異端思想には大いに…

作者：梅津 正樹レビュー： 似たもの言葉のウソ!ホント? (単行本) 特に目新しいことが書いてある訳でもなく。表現が曖昧なところ、正しくないところも見受けられる。元アナウンサーだけに、微妙な日本語に関してはなかなか詳しく書いてあるが、専門用語に関…

作者：クレイ シャーキーレビュー： みんな集まれ！ ネットワークが世界を動かす (単行本) ブログ、ツイッター、ウィキペディアなどのツールによって可能になった集団行動が我々の社会をどう変えるのかを論じた本である。メディアが報道しなかった政治家の失…

作者：沢 孝史レビュー： 儲かる新築アパート・マンションの作り方 (お宝不動産セミナーブック) (単行本) 私は、本業が不動産屋です（売買仲介がメイン）。周りには１０棟以上アパマンを所有しているオーナーさん、年に５棟以上アパマンを売る建築業者など、…

作者：岡尾 美代子レビュー： Room talk (単行本) チープなテーブルクロスをそのまま再現したようなカバーからしてまず「モノ」としてとても魅力的な本。自分のそばに置いておきたい！！と思わされる。トーベ・ヤンソンさんが作ったみたいな北欧テイストのし…

作者：菊池 誠レビュー： 科学と神秘のあいだ(双書Zero) (単行本) ニセ科学に関する議論で知られる物理学者、菊池誠のエッセイ。Webちくまに掲載された連載に大幅加筆をおこなったもの。ただし、（触れてはいるが）エッセイの主題はニセ科学ではなく、「科学…

作者：藤原 和博レビュー： 人生の教科書[よのなか] (単行本) 私たち周辺のことがらを例に挙げて、経営や経済の内容をやさしく書いてあります。やはり宮台氏が書いている部分に関しては３回ほど目を通してしまいました。到底９年ほど前に書かれた文章とは思…

作者：南 伸坊レビュー： 狸の夫婦 (単行本) 同じ時間を、同じ歩幅で歩いている素敵な夫婦の夫唱婦随。そんな風に読めたのは、伸坊さんの脂っけの無いやさしい文章のせいでしょう。エッセイにはお人柄が出るから、南さんという人がどんどん好きになる。その…

作者：四方田 犬彦レビュー： 漫画原論 (単行本) 記号論・映像論などをベースに持つ、人文科学系インテリの四方田氏の手によるマンガの表象システム論を体系的に論じた入魂の一冊。 同系統の本に詳しい人に言わせて見れば内容的には、夏目房之介氏の著作と重…

作者：ピエール・バイヤールレビュー： 読んでいない本について堂々と語る方法 (単行本) 本書の正しい読み方は、「タイトルにだまされてハウツー本のつもりで読んでみたら 強烈なカウンターを食らってぶちのめされる」という読み方ではないかと思う。非常に…

作者：上野 俊哉レビュー： ディアスポラの思考 (単行本) 上野センセイ、アナタの学識はよぉくわかりました。 お願いですから、読んで理解できるように書いて頂けないでしょうか？ ;) 更に詳細を見る

作者：志賀 泉レビュー： TSUNAMI―つなみ (単行本) 最近読んだ本では、忘れていた詩的な感性を呼び起こすような文章が、小気味よく散りばめられた小説だった。沖縄に行った人なら誰もが感じたことがある、油を塗ったような澄んだ青い空の感覚、それが水のイ…

作者：エリザベート バダンテールレビュー： 男は女 女は男 *1 性別ってあってないようなものなのだろうかと考えてしまう本です。女性を強調する女性学と性別を超えて考える女性学を比較するするにも良い本だと思います。(この本は後者に属します)もっともフ…

作者：ロバート・キヨサキレビュー： 金持ち父さんのサクセス・ストーリーズ -金持ち父さんに学んだ25人の成功者たち (単行本) 金持ち父さんシリーズということで楽しみにして読みましたが、期待外れでした。サクセス・ストーリーズと謳っていながら、載って…

作者：村林 益子レビュー： 美しいきもの姿のために (単行本) 作者の母上様、私の祖母は共におしん世代。祖母も東京に奉公に来た。作者が着替え人形されていた頃、祖母は節約のため3-4つの子をおぶり新宿まで7kの道を歩いたそうだ。戦後2-3年で生き残ってい…

作者：鷹沢 のり子レビュー： バターン「死の行進」を歩く (ハードカバー) 「バターン死の行進」が痛ましい事件である事に異論を挟む人はいないと思います。しかしこれに対する「謝罪」は必要なのでしょうか？疑問をお持ちの方は後藤利雄・著『お前が証人だ …

作者：中山 庸子レビュー： 悩んでないで、やってみる (単行本) どうして、いつも人とうまくやれないんだろう、と思ってましたが、この本を読んで、目からうろこでした。「自分の状態をよくすれば、半分はうまくいったも同じ」・・・なるほどそうなんですよ…

作者：ロバート・キヨサキレビュー： Rich Dad's Prophecy: Why the Biggest Stock Market Crash in History Is Still Coming...and How You Can Prepare Yourself and Profit from It! (ハードカバー) 砂漠のど真ん中で、大洪水を予言し、方舟を造らせた預…

作者：赤瀬川 原平レビュー： ちょっと触っていいですか―中古カメラのススメ (単行本) カメラにも赤瀬川さんにも全然詳しくない私でも十分に楽しめました。前半には中古カメラで撮影した、いい雰囲気の写真が掲載され、それぞれのカメラレンズの持ち味も味わ…

作者：宮崎 学レビュー： 近代ヤクザ肯定論―山口組の90年 (単行本) 11月１１日放映のあるTV番組で、ベンチャー企業を食い物にしていくヤクザをみて戦慄を覚えました。この本に書いてある「経済ヤクザ」の象徴的な存在でしょう。今現在、ヤクザが株やフロント…

作者：森 茉莉レビュー： ぼやきと怒りのマリア―ある編集者への手紙 (単行本) 少々高価なので購入をためらいましたが、森茉莉ファンには必読の書だと思います。「のんびりと楽天的」を標榜していた茉莉さんですが、晩年のエッセイの中にはたまに粘着質の暗さ…

作者：松井 邦雄レビュー： ビギン・ザ・ビギンの幕があがる (単行本) 冒頭に１９８９年７月１４日にフランス革命２００年祭をバスチーユ広場で迎えた体験記がある。何千人もの大舞踏会で、曲が変わったときに、たちまち、ハミングがおこり、やがて大合唱に…

作者：トーベ・ヤンソンレビュー： 島暮らしの記録 (単行本) 実際の作者の無人島での生活が、少しのフィクションを交えて淡々とつづられています。島の自然について、どのように家を建てるか、鳥との共生、暴風雨が来る時の様子…など、本を開いてどこから読…

作者：ハンヌ・イラリ ランピラレビュー： シベリウスの生涯 (単行本) シベリウス音楽院の教授・ピアニストでもあった、舘野泉氏が監修しているだけに、素晴らしい読み物にもなっております。特に、第８交響曲が未発表となった経緯、原因などが、書かれてい…

作者：松下 圭一レビュー： 社会教育の終焉 (単行本) 社会教育行政に衝撃を与えた有名な著書である。今回新版となっての発行である。読み進む中で、社会教育（生涯学習）行政のみならず、広く自治体行政のあり方を深く考えさせられる内容となっている。住民…

作者：田村 安佐子レビュー： ピアニストへの基礎―ピアノの詩人になるために (単行本) この本には姿勢を保つ重要さなどがわかりやすく書いてあります。初心者の私でも読めるくらい、とてもよい本です。また、体操、手のマッサージの仕方、いすの高さなどピア…

作者：速水 由紀子レビュー： あなたはもう幻想の女しか抱けない (単行本) こういう現代の事象を分析するような本は旬の時に読まないとだめだなと言うのが実感です。２年前に読めばよかった。中味がもう古くなっている感じ。個々の事柄や当事者へのインタビ…