Book Review!


作者:宮崎 学

レビュー: 近代ヤクザ肯定論―山口組の90年 (単行本)

11月11日放映のあるTV番組で、ベンチャー企業を食い物にしていく
ヤクザをみて戦慄を覚えました。この本に書いてある「経済ヤクザ」
の象徴的な存在でしょう。

今現在、ヤクザが株やフロント企業を通じて一般社会に入り込み、し
たたかに「一般社会」を恐喝し、利益を上げている「一般人の被害体
験」はこの本には触れられてません。

私はあるサービス業に従事してますが、店でヤクザやチンピラに理不尽
な因縁をつけられ困った事が何度かあります。そんな時はどうする
か?警察を呼ぶしかないのです。宮崎氏の著作にあるように警察にも
不祥事があるのはわかりますが、ヤクザに頼ってお金を巻き上げられ
るよりはマシですので。

私のような一般市民がヤクザと?!
??う付き合っていくかは、宮本照夫氏の
「ヤクザが・・やってきた」シリーズのような、一般人の被害体験を載せた、
反ヤクザ的な立場からも比較・検討する必要があると思います。

この本は「ヤクザ研究」としては間違いなく力作です。しかし、アウ
トローと言う著者の立場から、主観的な思い入れを含めての肯定論に
なっているのは否めないと思います。

触れられてない一般人の被害を考えて、星を一つ引きます。


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