Book Review!
相変わらずの長野さんの世界観が満載です。美少年はお決まりだけど、今回は女性が良い形で登場するので読んでてホッとしました。
そして、物語の世界観がなんだかハウス名作劇場のようで美しい(私は勝手にロミオの青い空を想像してしまった)。いつもそうでは、と言われればまぁそうかもしれないが、日本特有のしっとりとした美しさを押し出している最近の作品とは違う、初期の地中海的なイメージ(?)が読んでて心地よかった。(パンと紅茶とか、船員の制服とか・・・。「三日月少年」のような感じでしょうか)
ストーリーもいつものように男の子同士の恋に走ることなく、なんだかほほえましい母と子の愛情、というか、(最終的にですが)とても心温まる話でした。
確かに長野作品なので??!
?筋縄ではいかないところもありますが、孤児として育った少年のエピソードとか、ぐっとくるものがあり、そういう意味でストーリー的に読み応えがあるのではと思います。
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