Book Review!


作者:桐島 洋子

レビュー: 聡明な女たちへ (単行本(ソフトカバー))

「渚と澪と舵」では、作者の若き時代の、自由で前向きな力に溢れた生き方に、共感した。今、70代に入った作者がどんなことを見つめ、考えているのか興味があり、本書を手に取った。背筋がピシッと伸びた生き方、精神はやはり健在で、歯に衣を着せぬ鋭さと、かつ、しなやかさを兼ね備えた女性として、魅力ある日本人女性の一人だと思う。哲学的なもっと内面を掘り下げた生き方指南の本かと思ったが、作者の日常の暮らしを中心に書かれているので、すぐ読めてしまった。私としては、もう少し、深い思索の内容を期待していたが、重たくなりすぎず、さわやかに書かれているのが、作者流なのかなとも思う。


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