Book Review!


作者:松森 果林

レビュー: 星の音が聴こえますか (単行本(ソフトカバー))

この本はエッセイという次元を超えている。プロローグから最終章まで、個々のエッセイに起承転結があり、改行一つ一つ良く考えられていて、リズムがあってシリアスだったり、面白かったり、唐突でない流れがあって変化があって、全体が、交響曲のようです。
そしてこの本は、著者から贈られたみんなへのプレゼントだと感じました。周りの人とのコミュニケーションを通じて周りの人々がみんな浮かび上がってきます。幼少期の友だち、高校の親友、大学の仲間、、、、、両親、夫、息子の空くん。空くんが可愛い。いろいろな話の後、月夜野の家の階段で並んで月を見る母と息子。映画のように目に浮かんできてしまう。空くんに最高の贈り物になるでしょう。最後の章は、実は少し意外な気もしました。自分!が想像?!
??るとこれから目指すもの、みたいなまとめになりそうなのに、書かれていたのは、改めて「聞く」ということ」。
著者、果林さんの中にある、宝物、音。この本は、著者自身への贈り物でもあったんだと思いました。


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