Book Review!
作者:梁 石日
レビュー: 夜の河を渡れ (光文社文庫) (文庫)
この作品で描かれているのは、ヤクザとは言わないまでも、裏の家業で緊張した日々を過ごす在日の同級生コンビのビジネスと日常だ。彼らのビジネスに対する一種の勤勉さ、バイタリティ、そして在日同胞の縦横関係の絆には驚かされる。
決して大手を振って昼間の大通りを歩ける家業ではないが、彼らの働き方にあるストイックさはスポーツのようでさえある。日常的な鍛錬を黙々と積み重ねた結果、大事な試合に集中して瞬発力で勝利をもぎ取るというわけだ。ただ、それがヤクザという階級違いの相手、むしろ異種格闘技と言うべきか、であったときには通用しないが、彼らは決してくじけはしない。そう言う強靱さが感じられる。そしてそんなコンビの活躍は自分の中で驚きから、いつの間にか憧憬に変わってい??!
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名前は知っていたが、初めて読む作家だ。まとめて読んでみようと言う気にさせられた。
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