Book Review!


作者:ひかわ 玲子

レビュー: キャメロットの鷹―アーサー王宮廷物語〈1〉 (単行本)

 先にレビューを書かれた方と重複するが、どうかご容赦を。

 日本を代表する女性ファンタジー作家、全三作の第一作。
 グィネヴィア(本作中ではギネヴィア)王妃に仕える少女の視点で描かれているため、アーサー王物語特有のドロドロ感が少ない。
 日本人作家なので、外国人作家のように下手な翻訳者の犠牲にされていることもない。
 元々、流麗な文章を書くことで有名な著者なので、物語の世界へ自然にとけ込んでいくことができ、読んでいて気持ちがよい。
 
 オリジナルキャラクターを登場させることで独創性もあるが、逆にそれが読み手を選ぶようにも思われる。
 他のアーサー王物語との比較論になるが、騎士達の冒険活劇というより、恋愛小説の色合いが濃い。

??!
?第一作はアーサー王暗殺計画にまつわるお話。


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