作者：糸井 重里
レビュー： 私は嘘が嫌いだ (ちくま文庫) (文庫)
雑誌「話の特集」に1980~81年ころ連載された嘘のような本当の話、ではなくて、本当のような嘘の話24編。読んで何かの足しになるか、と言えばあまりならないのでしょうが、どうでも良い読み物が好きな人にはお勧めです。読んでいるうちに何となく嘘話だ、ということを忘れさせてしまうのは氏の力でしょう。スゴイです。当時の世相--今もあまり変わらないな、と読んでて思いましたが--を反映した政治や社会に対する皮肉もところどころにちりばめられています。脂の乗った糸井重里の問答無用のエネルギーがほとばしる一冊です。
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