Book Review!


作者:水木 しげる


レビュー: ゲゲゲの鬼太郎 (2) (ちくま文庫) (文庫)

第一部「猫仙人」「幽霊電車」「鏡爺」「まくら返し」、第二部「ぬらりひょん」「磯女」「妖花」「人食い島」、第三部「妖怪軍団」「死神」「あかなめ」「ダイダラボッチ」、第四部「猫町切符」「海坊主先生」「悪魔ブエル」の15作品を収録。解説は舟崎克彦「闇の復権」。本シリーズは週刊少年マガジン(1965-69年)、別冊少年マガジン(1966-1970年)、週刊少年サンデー(1971年)に発表された作品を収録しています。単行本化された回数が一番多くて、いわばもっともポピュラーなシリーズです。ところが本巻だけは上記シリーズ以外の2作品、「猫町切符」「海坊主先生」を収録しています。「猫町切符」は週刊実話に連載の、SF色が強い「新ゲゲゲの鬼太郎」シリーズのうちの一編ですし、!
「海坊主」は少年マガジン「懐かしのヒーロー漫画」として少年マガジンに単発で発表された作品です(ともに1978年作品)。とはいえ発売当時は希少価値もありましたが、現在ではふつうに読むことができる作品です。個人的には「猫町切符」の不思議な世界に魅了されます。いつものように敵をやっつけたりしませんが、何度読んでも良い作品だなあと思います。本書はもともと「水木しげる妖怪まんが集5 ゲゲゲの鬼太郎2」として刊行された文庫の新装版です。


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