Book Review!


作者:中里 介山


レビュー: 大菩薩峠〈12〉 (ちくま文庫) (文庫)

by 小宮山隆央

映画にもなっています。

大菩薩峠 (1960年 / 日本 )

監督: 市川雷蔵 三隅研次
出演: 市川雷蔵 本郷功次郎 中村玉緒 山本富士子

大菩薩峠』は、中里介山作の約30年にもわたり書かれている長編時代小説。

1913年〜1941年に都新聞・毎日新聞・読売新聞などに連載された41巻にのぼる未完の一大長編。

幕末を舞台に虚無の剣士 机竜之介の生き様を描いています。

甲州大菩薩峠を生家とし、武道の試合で対戦者を撲殺することから始まる長編小説です。

虚無にとりつかれ、殺人・辻斬りを重ね、血に餓える剣豪・机竜之助。
戦に加わり、盲目となりながらも、血に餓え、辻斬りを重ねてゆきます。

剣士が、刀の血の錆びに翻弄されてゆ??!
?、 旅の遍歴と周囲の人々など様々な生き様が描かれています。

連載は約30年にもなる長編時代小説、作者の死とともに未完に終わっています。

弁信、与八、宇治山田の米友、お銀様、お君、犬のムク、がんりきの百蔵、裏宿の七兵衛などなどとサブキャラクターが存在感があります。

このサブキャラクターでも各1冊分の主人公です。

弁信、与八だけでも読書して得られるものを持っています。                 小宮山隆央


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