Book Review!


作者:橋本 治


レビュー: これも男の生きる道 (ちくま文庫) (文庫)

今年の五月。ぼくは五月病でした。
リストラ、というわけではないのですが、好きな仕事、気に入っていた職場を異動させられたのでした。
それ以来、「ストレスを感じる」「毎日が楽しくない。」「なんだか腹が立つ」つまり、五月病だったわけです。
そのとき、たまたま手にしたのがこの本でした。効果と言えば、先ずは、自分が「へなちょこである。」事を認識し、自分が「一人前にならなければ、この状態を脱し得ないのだ。」と励まされたことです。甘っちょろい僕は、父親の世代のように「無難に定年まで過ごしたい。」とぼんやりと考えていた(それでも、好きな仕事は人に負けないように張り切っていたつもりだった)のですが、そんな僕の甘さにカツをを入れられ、「しかたねぇなぁ。」と、重い腰??!
?フリフリ、あきらめがついた、と言うか、不満を持っている自分を受け入れることが出来たのでした。本書は、本来、もっと若い男の子のために書かれたもので、どちらかというと私生活をテーマにしているのですが、そう言うわけで、「なんとなく会社に行きたくねぇなぁ。」と思っている方にもお勧めしたい一冊でした。


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