Book Review!


作者:中山 信如


レビュー: 古本屋おやじ―観た、読んだ、書いた (ちくま文庫) (文庫)

著者は映画関係を中心に扱う古本屋のおやじ。日記が入っていたり、映画中心の話だったり、古本中心の話だったりと、まとまりがない。映画をある程度知らないと興味の湧きにくい話もあるし、古本について少しは知らないと分からない話もある。とにかくまとまりはない。ただ、まとまりのある本というのを著者はきっと目指してなかっただろうから、そんなものを求めてしょうがないのだろうけど…もうちょっとまとまりが欲しかった。後半の日記が面白い。客が何人はいったか、売り上げはいくらか、までが書かれている。古本屋の日常がわかる、とは云わないが、この「古本屋おやじ」の日常が分かる。タイトルどおり、本に書かれているのは、「古本業界」でもなく、「映画と古本」でもなく、やっぱり「塊??本屋おやじ!
」だ。


更に詳細を見る