Book Review!


作者:上村 勝彦


レビュー: バガヴァッド・ギーターの世界―ヒンドゥー教の救済 (ちくま学芸文庫) (文庫)

いろいろな方々がバガヴァッド・ギーターを翻訳されており、それぞれに読みやすい、読みにくい等々ありますが、ギーターを「理解」するという点から見ると、どの訳で読んでもあまり差がないように思います。
現在は廃刊となっているA・C・バクティヴェーダンタ・スワミ・プラブバータ師の「バガヴァッド・ギーター あるがままの詩」はクリシュナ信仰という観点からギーターを理解するためにギーターの本文と平行して丁寧に解説を加えた良書ではありましたが、一般の人たちが初めて読むには宗教色が強すぎて、あまりオススメはできるものではありませんでした。

その点、この上村氏の「バガヴァッド・ギーターの世界」は一般の方々にもわかりやすいよう、文字どおり「ギーターの世界」を解説しており!
、時々はさまれる大乗仏教との共通性を解説するところでは日本人である我々にもギーターを身近に感じさせてくれます。
どの訳のギーターを読むにしてもギーターを理解するためにこの本を同時に読まれることを私はオススメします。


更に詳細を見る