Book Review!


作者:群 ようこ

レビュー: 世間のドクダミ (ちくま文庫) (文庫)

群さんの文章は易しい、読みやすい、完結明瞭。
それ故、「この位の文章なら書けそう」って気がしてしまうかも
そうは問屋が卸さない。
エスプリが効いていながら、それが小ざかしくなく、
かなりきつい事も、ユーモアで包んでしまう。
その才能は天性のものだろう。

街に生えているドクダミ、人々はそれほど大した植物だと思わず
雑草扱いされる事もある。
しかし古くから漢方薬として、内服薬、皮膚病の薬、消毒や化粧品として使われ
私もここ数年ドクダミのすごい力に感服している。まさに万能薬である。

世の中の腹立たしいこと、アンニュイになること、そんなマイナス要因を
鋭くきりながら、読んでいて不快な思いにさせない、それでいて大いにうなずき
時??!
?はしんみり、街にいるどーしようもない母親、ラストにそんな母親を反面教師として育つちょっと未来が明るくなるような子供。
元気一杯のおばーちゃん、や猫たち。植物との奮闘記。老後への不安、
このエッセイの醍醐味は、どんな話題をとりあげても読者を飽きさせないまるで万能薬のドクダミのごとくである(こじつけかな?)


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