Book Review!


作者:ジル ドゥルーズ


レビュー: ニーチェ (ちくま学芸文庫) (文庫)

フランスポスト構造主義の大御所の一角、ドゥルーズが(おそらく)哲学を専門としない人々のためにニーチェについて書いた本。永遠回帰、権力への意志、貴族-奴隷といった難解で、物議をかもした概念が分かりやすく解説されていて、ドゥルーズの熱意が伝わってくる。ニーチェに関心がある方、読んでみたけれど「あぶねーこいつ」としか思わなかった方にとくにおすすめしたい。一方ニーチェエキスパートを自任する諸氏にはものたりなく感じるかもしれないが、ドゥルーズが専門家向けに書いた本もあるのでそちらをどうぞ。


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