Book Review!


作者:千田 嘉博


レビュー: 戦国の城を歩く (ちくまプリマーブックス) (単行本)

我々は、城と言えば、石垣とそこにそびえ立つ天守を考えがちである。
しかし、この本は、そこに到達する過程を時代背景を絡ませながら論じている。
天守閣のない、いわゆる「城跡」は至る所に存在する。地名だけで残っていて歴史と共に消滅した「城跡」もある。地上の表面近くに埋もれている「城跡」もある。その埋もれている「城跡」をどのように訪問し、見ればよいのか、わかりやすく解説している。「城」の変遷について、その当時の政治や社会と関連しているかがよく理解できる。特に、「第三章」と「第四章」が面白く、また、示唆に富む内容である。
「城を探索」する前に、この本を読めば、城探索が楽しくなり、きっと充実したものになるでしょう。研究成果をふまえているが、決して堅苦しくな??!
?。平易な文章で書かれ、わかりやすくするために図解も多い。


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