Book Review!


作者:保阪 正康

レビュー: 若い人に語る戦争と日本人 (ちくまプリマー新書) (新書)

大正後期からの流れ、主として満州事変、日中戦争、太平洋戦争の経緯が綴られている。論調は、どちらかといえば客観的であり、高校教科書の内容を補うようなつくりに感じた。
適宜、公文書や軍人のコメントを引用し、筆者の知見をもとに解説されていて分かりやすい。

戦争慣れしていない日本(軍)が、劣勢を隠蔽し精神論だけに頼って闘いを欲していくさまは、愚かというほかはない。そのために教育され犠牲となった命を想像すれば、戦争を肯定することは決してできないはず。


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