Book Review!


作者:イタロ カルヴィーノ

レビュー: 魔法の庭 (ちくま文庫) (文庫)

どの短編のプロットにも様々な趣向が凝らされている。
蟹だらけの難破船、蛸、パルチザンの兵士や深いプール。
死を連想させるオブジェを取り込んで、読むものを不安にさせながら、
それでいて明るい。
現実と幻想の間で絶妙のバランスを取り、
読む者の想像力を刺激してくる秀作ぞろい。

イタロ・カルヴィーノを知ったのは最近で、
中学生くらいのころに出会いたかった。
文学少年・少女は是非読んでおくべきだと思う。

和田忠彦氏の解説もすばらしい。


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