2014-06-30 Book Review! 作者:イタロ カルヴィーノレビュー: 魔法の庭 (ちくま文庫) (文庫) どの短編のプロットにも様々な趣向が凝らされている。蟹だらけの難破船、蛸、パルチザンの兵士や深いプール。死を連想させるオブジェを取り込んで、読むものを不安にさせながら、それでいて明るい。現実と幻想の間で絶妙のバランスを取り、読む者の想像力を刺激してくる秀作ぞろい。イタロ・カルヴィーノを知ったのは最近で、中学生くらいのころに出会いたかった。文学少年・少女は是非読んでおくべきだと思う。和田忠彦氏の解説もすばらしい。 更に詳細を見る