Book Review!
作者:西部 邁
レビュー: 友情ある半チョッパリとの四十五年 (ちくま文庫 に 3-3) (単行本)
西部師と旧友・海野氏との45年の交流を描いた作品。
全編を通じて感じられるのは、あの北海道の寂寥感あふれる風景。
私も北海道の出身だが、あの何とも言えず寂しく美しい風景は内地では全く見ることが無いなぁ。
半チョッパリの友人は生まれてから亡くなるまでずーっと不幸だったと描かれてはいるが、人生の辛く悲しい部分を切り合わせれば一生不幸だった様に見えるかもしれない。良いことのない辛いばかりの人生だったとしても、その中にだって幸福感に満ちた瞬間、生の喜びに浸った瞬間は必ずあったはずだ。いやあって欲しい。と祈るような気持ちにならざるを得なかった。
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