Book Review!


作者:林 友彦


レビュー: ウルフヘッドの誕生 (創元推理文庫―スーパーアドベンチャーゲーム) (文庫)

豊富なアイディアは確かに素晴らしいです。パラグラフ選択というゲームブックの特徴を最大限に活用したゲームではあります。
でもゲームブックは、出かけた先でもちょっと文庫本を取り出して気楽にプレイできるのが魅力の一つだったはず。林友彦の作品は机にしっかり落ち着いてていねいにマッピングしてキーナンバーを埋めるという進め方ですよね。
そういう意味では『ニフルハイムのユリ』まではぎりぎり許容範囲だったけど、本作『ウルフヘッドの誕生』はアウトですね。
細かい欠点をいえば、作者本人も認める通り、ラストが尻切れトンボ。あと、ヒロインがさらわれるという展開がワンパターンすぎ。
狼と人間を使い分ける、というこのシリーズ最大の特色ですが、あまり活用し切れていないです??!
?
結局、凝りすぎです。そこまで複雑にするならテーブルトークをやった方がマシです。


更に詳細を見る