Book Review!


作者:永井 淳


レビュー: 諜報作戦 D13峰登頂 (創元推理文庫) (文庫)

舞台は東西冷戦時代。新兵器をテストしていたNATOの実験機がハイジャックされ、ソ連=トルコ国境の無名の未踏峰、D13の頂上付近に墜落する。悪天候のため雲が深く、ヘリコプターでのアクセスは不可能。そこで、西側は新兵器を破壊するため、ソ連は新兵器を奪い取るため、それぞれ精鋭の登山チームを送り込む。文庫でわずか230ページの小品で、ストーリーも非常に単純だが、ガーヴの緻密な筆致による登山・下山シーンは手に汗握る迫力で、とても読み応えがあった。本書の場合、ストーリーを四の五の言うのは野暮で、迫力満点の登山シーンをとにかく楽しめばいいのかもしれない。


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