Book Review!


作者:アレン カーズワイル


レビュー: 驚異の発明家(エンヂニア)の形見函〈上〉 (創元推理文庫) (文庫)

ある匿名の人物(たぶん著者)が手に入れた函からその函の持ち主だったと思われる人物の来歴が小説の体裁で語られるというお話。まず驚異的なのはその擬古典調ともいえる文体で、まるで18世紀か19世紀の人が書いたのではないかと思わずにはいられない程の凝り方で、よくここまでできるなと感心してしまう程でどうしたらここまで出来るか著者に聞いてみたくなりました。しかもこの手昔の小説だと大概抽象的で読みにくくなりがちですが、もの凄く読みやすく、そのリーダビリティーにも感心させられました。話の中心の一つのエロっぽい部分には賛否が分れそうですが、別の方のの機械工学や博物学にかかわる部分は万人に向けて面白く読めると思いました。

これが新人のデビュー作とはとても思えない圧??!
?的に面白い物語。2,3回読むのが待ち遠しい作品です。


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