Book Review!


作者:キャロリン キーン


レビュー: ライラック・ホテルの怪事件―ナンシー・ドルーミステリ〈4〉 (創元推理文庫) (文庫)

アメリカの少女探偵の定番ナンシー・ドルー。
友人のエミリーが婚約者と開業するライラック・ホテルへ
ナンシーが向かうところから、お話ははじまります。
ライラック・ホテルで起こる幽霊騒動、エミリーのダイヤの盗難、
その上ナンシーの偽者まであらわれ。。
スリルいっぱいのお話です。

解説で菅浩江さんも触れていらっしゃいますが
このお話は創元推理文庫版の既刊とは少し趣が異なり、
ナンシー自身がいろいろな意味で狙われます。
そのためナンシーの活躍、お話の展開もダイナミックで
これまで以上の面白さ。
自分が狙われていても、友達の事件もおざなりにせず
すべてを解決するために動くナンシー。
ナンシーのニセモノが、ナンシーを陥れる行動を繰り??!
?しても
みんながナンシーを信じてくれるのは、人柄でしょうか。
原作は1930年の著。
お話は今読んでも面白いのですが、
描かれる人間関係の健やかさは古きよき時代のアメリカなのかもしれません。


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