作者:F.W.クロフツ
レビュー: 蜘蛛と蝿 (創元推理文庫 M ク 3-24) (文庫)
クロフツの作品では珍しく
最後の最後に犯行は明かされません。
最後前で回想として一切合財が出てきます。
なので展開が少し違います。
でもそれでも違和感なく読むことができました。
無論フレンチ警部名物の
足の捜査は健在です。
今回は「知人のため」の私的捜査。
そのため始めのほうはその管轄の署から
冷たい目で見られていたものの
だんだん捜査が進むにつれ、
思わぬ形で幸運が続いていきます。
特に派手さはありません。
それでもじわじわと解明していく
他の作品では見られない雰囲気が
とてもよいのです。
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