Book Review!


作者:カトリーヌ・アルレー


レビュー: 二千万ドルと鰯一匹 (創元推理文庫 140-6) (文庫)

悪女書き、カトリーヌ・アルレーの筆は、この作品でも冴えまくっている。どうやら、私は、カトリーヌ・アルレーの筆に、すっかりハマってしまったらしい。亡き夫の残した莫大な遺産の一人占めを狙って、義理の息子の殺人を依頼する悪女イリーナ。一方、そうした依頼を請け負うことを裏稼業としながらも、報酬では飽き足らず、その莫大な遺産の横取りを画策する悪女ヘルタ。悪女対悪女の奸計を巡らした打算に満ちたバトルの末に、勝利を収めるのは、一体、どちらの悪女なのか?また、莫大な冨だけでなく、愛する夫の獲得という女の幸せの一挙両得までも狙う二人の悪女の愛の結末は、どうなるのか?そもそも、カトリーヌ・アルレーは、悪が幸せをつかむなどという禁じ手を、この作品でも使うつもりなのか?カト??!
?ーヌ・アルレーは、読者を引き付けて離さない。


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