Book Review!


作者:石川 淳

レビュー:レビュー対象商品: 文學大概 (中公文庫) (文庫)

「江戸人の發想法について」(1943年)

「このやつしといふ操作を、文学上一般に何と呼べきか。これを俳諧化と呼ぶことの不当ならざるべきことを思ふ。」
「俗化といふことばの正当な意味を於いて、江戸俳諧の俗化とは、流行が芭蕉の発句から其角の発句に移ったといふことではなくて、性質が猿蓑から万載狂歌集に変わつたといふことである。これが俳諧の論理である。」

石川淳が言いたいのは、天明狂歌のこと。そして、古今集の《やつし》が万載狂歌集。また、天明狂詩は唐詩選の《やつし》。

 この《やつし》は、《ミメーシス》と関連がありそう。そういえば、日本の文明が、大陸文明の《やつし》そのものかも。


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