Book Review!


作者:相原 茂

レビュー:レビュー対象商品: 国民的中国語教本 ときめきの上海 (単行本)

この本は2001年度、2002年度に放送されたNHKテレビ中国語会話のストーリー「ときめきの上海」をベースにしているが、単に2年間分の内容の収録にとどまらず、様々な工夫が施されている。具体的には、ストーリーに続いて所謂「声調」を図解化した「Key Sentence」で学習のポイントを提示し、例文の活用方法を挙げる。また関連する文法のレッスンが続く。…とここまでは他の本でも見られるかもしれないが、「ことばの道草」(ストーリーに関連するエッセイ)や、「ここほれ中級」(中級向けコーナー)など、初心者にとっては少し高度な内容も一緒に堂々と載っている。しかし、もし初心者が実力をレベルアップしようと思う時にもう一冊別の本をマスターする、といった(ありがちな)煩わしさを考えれば、ある程度一気にレ??!
?ルをアップさせるほうがはるかに学習者にとって効率が良いのではなかろうか。わからない部分はわからないなりに留保したまま悩まずにどんどん読み進めていくのがこの本の正しい読み方なのではないか(これらは後でわかることが多い)、と(勝手!な解釈だが)この本の構成に妙に感心した。この1冊で内容が濃く高度な分、飽きることなく繰り返しの学習に耐えうる貴重な本、というのが正直な感想。


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