REVIEW


作者:鈴木 貞美

レビュー:レビュー対象商品: 戦後思想は日本を読みそこねてきた―近現代思想史再考 (平凡社新書) (新書)

この本は戦後の思想をささえた大江健三郎吉本隆明そしてとくに丸山真男の批判を通じて,戦前の思想史における 「近代の超克」 にせまろうとしている. しかし,「近代の超克」 がおもなテーマになっているにもかかわらず,それを正面から論じていないところにこの本のわかりにくさがある. とはいえ,「近代の超克」 というおおきなテーマを新書 1 冊で論じつくせるものではないから,そのなかの 1 冊とかんがえれば,これでよいのだろう.



詳細を確認してみませんか? → http://akb.cx/PJ9