Book Review!


作者:マージョリー ウォレス

レビュー: 沈黙の闘い―もの言わぬ双子の少女の物語 (単行本)

何故この二人は二人で生まれてきてしまったのか。二人でこの世に生まれたが為にお互いがお互いを監視し、深い地の底へ引きずり込むようなことをしなければ行けなかったのではないのか。生まれたときからこの今まで二人は逃れようともがきながら互いを束縛し続ける。掲載された家族の写真には、普通の家族写真に合成されたような二人の姿が映っている。二人の世界の構成メンバーには家族さえ入っていない。 ゆがんだ自我は暴走する。二人は公園に男を誘い性交するための小屋を建てる。二人で競って呪縛から離れようとする手段として、競って「処女」を捨てるために。 ゆがんでねじれた欲求とエネルギーがうずまく一冊。ノンフィクション。


更に詳細を見る