Book Review!


作者:オギュスタン ベルク

レビュー: 風土の日本―自然と文化の通態 (??!
?くま学芸文庫) (文庫)

こういう本が、これからも読まれるような、そんな幸福な時代を期待したい。私たちの自明のものとしての景観を、学者がその頭脳と歴史的・文化的文脈でもって必死に記述するという、まさに知的労働の見本です。ここまでしても、故郷への思いや、そこから沸き起こる感情を記述できないのでしょう。これはもう、刷り込まれたDNAでしょう。だからこそ、学者は解明しようとして、気持ちはどんどん闇の中ということ。アカデミックな気分に浸れる一冊ですが、もう、読むだけでヘトヘトを覚悟してください。そんな体力勝負の本です。


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