Book Review!


作者:ファリード ザカリア


レビュー: 民主主義の未来―リベラリズムか独裁か拝金主義か (単行本)

日本人は民主主義を金科玉条のように信奉しているが、勝ち取った民主主義ではなく、
アメリカからもらった日本の民主主義は、おかしな方向にねじれていく可能性を持っているのではないか。
本書を読むとその危機がひしひしと感じられる。

本書の原題はThe Future of Freedom:Illiberal Democracy at Home and Abroad』
「自由の未来:アメリカと諸外国の自由を認めない民主主義」とでもなろうか。
2004年の初版。
ブッシュ元大統領が『独裁の妥当と民主主義の確立』を大儀としイラクに侵攻した。
そのとき、
『民主主義の拡大は自由を脅かし、選挙は自由を保障するどころか独裁制を合法化しかねない』
ものとなった。

税金は取らないが政治には参加させない民主主義。
病院も福祉もタダだ?!
??政治には参加させない民主主義。
労働組合には政治には参加させない民主主義。
たちどころにそういった国々の名前が挙げられるのではないか。

民主主義は、本当の民主主義は層ではないはずなのに。


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